グーグルのタイムラインで 東北ブラブラ5

東北ブラブラの旅をグーグルのタイムラインで振り返ります。

Day5  今日は、北上から花巻→釜石→盛→気仙沼といって、

    計画では、気仙沼→前谷地→小牛田→仙台というBRTのルー

    トを設定していましたが、途中で、「そうだ。平泉に行こう」

    ということになってしまい、気仙沼から一ノ関→平泉→仙台と

    いうルートに変更することにしました。

    まぁ、思いつきだったので、後で失敗を招くことになります。

    ゴールは某所ですが、途中の宇都宮駅まで595Kmの旅にな

    ります。

    夜明け前に、北上から花巻に向かいます。大谷選手の街ですね。

    花巻で釜石線に乗換え、釜石に向かいます。

    朝日がまぶしいいい天気です。

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    この色合いは、シンガポールの朝焼けに似ている気がします。

    高校生がたくさん乗り込んできます。

    車窓の外の山に走る列車の影が映ります。

    しばらくすると遠野駅に着きます。しばらく停車するとのこと。

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    立ち寄ってみたいのですが、今回は通り過ぎます。

    きゅうりで河童釣りをしてみたい・・・ また来ます。

    釜石線の駅名看板は、「銀河鉄道の夜」をイメージしていると

    のことで、きれいですし、それぞれの駅のニックネームが書か

    れています。遠野は、「フォルクローロ=民話」と名付けられ

    調べてみると、エスペラント語 とのことです。

    アマゾンで「銀河鉄道の夜」を検索するとタダでダウンロード

    できたので、中学以来久しぶりに読んでみることにします。

    やはり、す~っと頭に入ってこない内容はイメージ通りです。

    

    この釜石線も秘境路線ですね。

    地図で一度釜石線をなぞってみてください。

    釜石まであとちょっとのところに「陸中大橋駅」があり、線路

    が不思議な形に敷かれています。ヘアピンのようです。

    行ってみて初めてわかったのですが、北に向かって左側の線路

    は山の中腹を通り、すごい下のほうに、右側の線路が見えます。

    その先の山の中のトンネルで下降しながら、グルッと回って、

    谷底の陸中大橋駅に到着します。地図では高低がわからないで

    すからね。ようやっと、このヘアピンの謎が解けました。

    山を下り、釜石の街の中入っていきます。新日鉄の釜石製鉄所

    から湯気が立ち上がっています。

    ここから三陸鉄道南リアス線に乗ります。青春18きっぷは使

    えません。釜石駅の地下の連絡通路に、車掌さん(実は運転士

    さんだった・・・)が声をかけてくれ、行先を盛(さかり)ま

    でというと、降車時に1080円をお支払いくださいとのこと

    です。

    南リアス線はトンネルが多いですが、垣間見える海は大変きれ

    いです。ところどころ大震災の爪痕が認められます。

    読めそうにない「平田=へいた」、「唐丹=とうに」を過ぎる

    と、あわびで有名な吉浜湾でちょっと列車をとめていただいて

    景色を楽しみます。「恋し浜駅」という眺めのよい駅もありま

    す。アナウンスからは「小石浜」と思っていたので、すこしニ

    ャという感じです。

    終点の盛駅に着き、ここで50分ぐらい待ち時間があります。

    この間で、「そうだ。平泉に行こう。」と思い、ヤフーの路線

    情報を駆使して、「平泉によっても大丈夫!」という結論を導

    いてしまいました。これがミスです。一部、新幹線の時刻が表

    示されていることに気が付きませんでした・・・

 

    盛駅からはBRTで、気仙沼に向かいます。1時間ちょっとの

    乗車ですが、大震災の被害後、専用の軌道部分を道路にして、

    その道路を独占してバスが走ります。非常に合理的なシステム

    と感じます。これから100年もしたら、地方のローカル線は

    すべてBRTになるかもしれないなどと考えながら、大震災の

    爪痕、進む復興の姿を拝見していきます。

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    写真は、陸前高田市の気仙中学です。右の端に「奇跡の一本松」が

    写っています。校長先生が避難経路などの対策を十分に立てられた

    ことから犠牲者はなかったとのことですが、別校舎での運営も含め

    て、2018年3月で閉校となったようです。

    建物の屋上、左側に小さく写る白い看板があります。ここには、

    「T.P.14.2m TUNAMI 2011.3.11」

    と書いてあります。よく目に焼き付けておきます。

    被災地、大変でしたね・・・ 合掌。頑張ってください。

 

    気仙沼から、ドラゴンレール大船渡線で一ノ関に向かいます。

    この路線にも、会津と同じような異様な迂回路があります。

    あらためて調べてみようと思います。

    なぜか、ポケモンがあちゃこちゃにいます。目立ちます。なぜ?

    途中、猊鼻渓駅で、「あぁ、船下りもしてみたかった」と思います

    が、またの機会に。

 

    北上から一ノ関は、まっすぐ来れば40分ぐらいですが、7時間ぐ

    らいかけて大回りして到着です。

    一ノ関から北上のほうへ2駅戻って、平泉に向かいます。

    平泉のコインロッカーに荷物を入れていけばよかったのですが、

    リュックを背負って、毛越寺中尊寺と巡ります。初めてです。

    大したことはなかろうというのが間違いで、けっこう距離がありま

    す。毛越寺の庭園は写し鏡のようで、とても穏やかな雰囲気です。

    池に借景の山が映り込みます。少し曇っていて、晴天が適している

    のかもしれません・・・

    毛越寺から裏道で中尊寺に向かいます。けっこう遠い・・・

    さらに、中尊寺入口の弁慶の墓から金色堂までは山道です。

    1Kmぐらいの登り道です。

    う~ん、金色堂は写真で見たことのあるものと同じで、あまり感動

    しません。ただ、登ってくる途中のいろいろなお堂やお寺の趣は素

    晴らしく、藤原氏のすごさを想い、山を下りました。

 

    平泉駅で、想定外の「置き石による列車遅延」に出くわすことにな

    りました。

    ここで、いろいろ列車時刻を確認していくと、「平泉寄っても大丈

    夫」作戦は、私の大きなミスであることに気が付きます。

    なんと、一ノ関→仙台間は新幹線利用だったのです・・・

    しかも、平泉の到着遅れで、一ノ関発の全席指定席の「はやぶさ

    に間に合わないことが確定的です。ちょっとあせります・・・

    旅の趣旨から、青春18きっぷを使う必要があります。

    いろいろ調べて、仙台から郡山まで自由席ありの「やまびこ」を使

    えば、計画していた在来線に乗ることができます。 

    仙台で時間があれば、牛タンで一杯やるかと考えていた私は、その

    相当額を新幹線代に費やすことになってしまいました。

 

    しばらく経験していなかったスピードを味わいながら、郡山にあっ

    という間に着きます。どっちの旅が有意義なのか、しばし考えます。

    郡山で在来線に乗り換えます。なぜか、郡山→新白川→黒磯と細か

    い乗換が続きます。不思議です。

    「国府津から宇都宮まで直通するくせに、なんなんだ東北本線は!」

    と心の中で叫びます。どうも、交流・直流の問題のようです。

    なんかムダですよね・・・

    黒磯駅の在来線ホームは不思議で、新白川から乗ってきた列車の先

    に番号の違うホームがあり、別の列車が待ち合わせしています。

 

    無事、宇都宮に到着し、もうしばらく電車に乗って、某所に向かい

    ます。

    あまり旨いものをじっくり食うことができない旅になりましたが、

    車窓から眺める風景に満足できる旅となりました。

    天気もよく、感謝です。