初めて善行にある「うな善」に電話で予約してうなぎを食べに行った。
友人の話では、「いきなり行っても入店困難で、
昔、善行に住んでいたけど一度も食べれたことがなかった」ということだった。
    
この日は夕刻だったけど「本日満席」の札が入口のところに置かれていた。
ここ10年くらいは藤沢名店ビルのテイクアウト専門の「みのる」のうなぎばかり
自宅で食べていたのだが、
閉店に伴い、最近は藤沢界隈ではうなぎ難民となっていた。
カウンター席を予約し、焼き場の前でご主人のお仕事を拝見しながら
焼き鳥、焼き野菜、塩辛でビールをいただく。
カウンターと小上がりの店で、小上がりは掘り炬燵式のようだった。
目の前で手際よくうなぎが捌かれ、見事な技の串打ちを経て、
強い火力で一気に焼き上げ、蒸し器に入れ、取り出し再び焼き、
タレにくぐらせ、ご飯の待つ御重へ。
俺は特上のご飯大盛。かみさんは特上のご飯は普通。
特上は御重にうなぎが二段敷になっているやつだ。たまにだからよしよし。
ご飯大盛のほうは御重の蓋がされてこなかった。すごいボリュームだ。
    
「うな善」のうなぎは超ふわふわだった。口の中で溶けていく・・・
いままで食べたうな重の中で最高にふわふわなんじゃないかと思う。
タレもいいし、ご飯大盛うなぎ二段重ねは至福のひとときだった。
やっぱり関東のうな重が好きだなぁ。
贅沢な食事になるので、年2回ぐらいが精一杯かなぁ・・・ ご馳走様でした。
ところで「土用」ってなんなんだ? ということになった。
調べてみたら、1年に約72日も「土用」があるらしい。
立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間を「土用」というのだそうだ。
「土」は中国の自然哲学の五行思想から来ていて、
万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素で構成され、
互いに影響を与え合いながら変化し循環するという考え方の中で、
木=春、火=夏、金=秋、水=冬に割り当て、
残った土を季節の遷り目に当てたとのこと。
「丑の日」も調べた。
こっちは今日の感覚では理解が難しいのだが、十二支を12日に割り当て、
12日毎に「丑の日」が巡ってくるのだそうだ。時刻と同じなのね。
けど、来週とか、時間感覚がおかしくなるなぁ・・・ 生活するのは無理そうだ。
元になっている二十四節季を配置するのはかなり難しいことらしく、
太陽の天球上の通り道の黄道と天の赤道の交点の一つである春分点を基点として
24等分し、導き出された15度ごとの黄経上の特定のところを
太陽が通過する日に節気と中気を交互に配していくという作業が必要なんだそうだ。
昔の太陰暦は閏もあるし大変だったのね・・・ ということでした。
夏休みの自由研究にいいテーマかもね。